NEW ORLEANS RASCALS
50th
ANNIVERSARY
10/16/2011

数年前から親しくさせていただいている河合良一さん率いる我が国が誇るニューオーリンズジャズバンド(アマチュア)ニューオーリンズラスカルズの50周年記念コンサートに大阪へ行ってきました。第一部は「いずみホール」という普段はクラシック専門の素晴らしいホールでのコンサート。残念ながら会場内は撮影禁止。3時間に及ぶコンサート、感動で後半は恥ずかしながら涙が止まりませんでした。上手い、下手の次元を超えてグループとしてのカラーを出し続けているというバンドは他に類を見ません。本当に美しい音楽だ!。その昔、モダンジャズの巨匠オーネット・コールマンがサイドメンに言った言葉だ「君たち、本当に美しい音楽に触れたかったらジョージ・ルイスを聴きなさい」と同じことがジョージ・ルイスの真の継承者と言われるこのバンドのリーダー河合良一さんに言えるのです。グループの平均年齢73歳、駆け付けた800人(満員札止め)のファンは日本全国どころかアメリカ、カナダ、オーストラリア、フランス、ドイツ、ベルギー、オランダ、イギリス・・・などからも。私は最高の席で堪能しました。そしてバンドの運営の仕方、ライヴコンサートのあり方、プログラミング、ステージパフォーマンス、そして何よりも人生、歳のとり方まで勉強させられました。









第二部は「オ・セイリュウ」というホールでのディナーコンサート、私の席はA-8という、16席ある円形テーブルの最前列、VIP待遇でした。同じテーブルの他の9人の方々は皆さん品の良い紳士淑女、不釣合いな私でした。







トランペットの志賀さん。胃の全摘手術を受けており、辛そうな場面もありましたが演奏は実にパワフルでした。
ニューオーリンズジャズとブルーグラス、似ているのです。最新のデル・マッカーリーのアルバムはニューオーリンズジャズバンドとの共演ではないですか。
アンサンブルにおける楽器の役割は次のようになっています。
トランペット・・・バンジョー(バンドを引っ張るメイン楽器)
クラリネット・・・マンドリン(細かなフレーズで間を埋める)
トロンボーン・・・フィドル(伸びる音でリードのバックを)
バンジョー・・・ギター(タイトなリズムを刻む)
ベース・・・ベース
ドラム・・・ギター
選曲も
Bugle Call Rag
What A Friend We Have In Jesus
Listen To The Mockingbird
Careless Love
Old Gray Bonnet
Mama Don't Alow It
Maggie 等々、3コード曲が多いのです。

私がニューオーリンズジャズからブルーグラスにはまったのも無理のない話です。海外からのゲストミュージシャン、河合さんはじめラスカルズの世界規模の人脈には驚嘆です。



10月20日は河合良一さんの74回目の誕生日、その前祝も兼ねていました。
5年前に初めてお会いして以来、音楽に取り組む姿勢(究極のアマチュアイズム)や、それよりもっと大事なことも教えていただいています。河合さんから学んだことをKENTUCKY HO-BOで実践しようと今迄やってきました。今回もお会いしてその確認が出来ました。私はまだまだひよっこだなあ・・と
私が敬愛する最高の方です。

大学時代のバンドの先輩にも久し振りにお会いしました

今に名をはせる、早稲田大学ニューオーリンズジャズクラブの創始者で、故ジョージ・ルイスの継承者として世界から認められているもちろんニューオーリンズの名誉市民。暖かくて、腰が低く、気遣いがあって、会社も経営しそれでリーダーシップがあって世界で一番美しいクラリネットを吹く。私が天国へ行く時には河合さんの吹く「In The Upper Garden」を流すよう家人に伝えてある。









翌朝、河合さんのお宅に伺ってみました。ニューオーリンズのバーボンストリートにあった、故ジョージ・ルイスのお宅を模したといわれるつくり。1Fは「マホガニーホール」と名付けられ、ジョージ・ルイスの遺品や興味深い資料がたくさん並び、時折ミニコンサートも開かれます。先回お邪魔した時はここでワインを飲みながら至福のひと時を過ごさせていただきました。
朝早かったのでお声掛けずに帰りました。「ありがとうございました」と一礼して


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